信州山里だより

2015-03-27

山歩き 3月18日

陽気がよくなりました。
いよいよいろいろな草との対面ができそうです。

というわけで、まずは土手に出てみました。
おいしい草が出ていました。
カンゾウです。
ほのかに甘く、ぬめりがあってお料理に万能な野草です。
この草と出会うことによって、私の山歩きのスタートボタンが
押されます。


カンゾウ20150318-1.jpg

 


カラスノエンドウは若芽のうちは天ぷらにしたり
辛煮にしたりして楽しみますが、摘むのに手間がかかります。



カラスノエンドウ20150318-2.jpg

 

スイバは私と同じ年代以上の方には
子供の頃の思い出があるかもしれません。

学校の行き帰りの道端で摘んでその茎を噛みしめた時の酸っぱさは
単調な学校への往復の退屈しのぎのアクセントとして
記憶の中に残っています。
天ぷらにしたり、お浸しにします。


スイバ20150318-3.jpg

 

ナズナは鉄分豊富で小味があっておいしい野草ですが、
長野の人はあまり食べないようです。
母が松本出身なので、
子供の頃からそのお浸しのおいしさに感動してきました。



ナズナ20150318-4.jpg

 

ヨモギは誰でも知っているいわば雑草ですが、
素晴らしい実力を備えた野草です。

食味的には色と香りを楽しみますが、
その薬効にも素晴らしいものがあります。

葉の裏のウブ毛はもぐさの原料として有名ですが、
それ以外にもちょっと調べたところで次のような効果があるようです。

食物繊維はほうれん草の10倍で、発がん抑制因子を増加させたり、
血中コレステロールを低下させます。

血液サラサラ効果、アレルギー、高血圧にも有効です。
切り傷やアトピーの改善にも有効のようです。



ヨモギ20150318-5.jpg

 

タネツケバナも早春の草ですが、その可憐な小さな白い花は
心をなごませてくれる花の一つです。

アブラナ科特有の味わいがあり、ピリリと辛くほんのり苦く
サラダや薬味などに向いています。



タネツケバナとオオイヌノフグリの競演20150318-6.jpg