信州山里だより

2015-05-07

先週の山歩き

日当たりの良い林の中は春爛漫で
開花した花々や木々の若芽で明るいリズムにあふれています。
ショウジョウバカマのピンク色のユニークな形の花は
ユーモラスでもあり愛らしくもあります。



ショウジョウバカマ20150429-1.jpg

 

シュンランは身近で出会えるランの仲間ですが、
その姿は上品で気高く、神々しいばかりですが、
食べられる花でもあり、お吸い物の具に使わせてもらいます。



シュンラン20150429-2.jpg

 

 

クロモジの花は林の中で可憐にひそかに咲いていますが
枝を折って鼻に近づけると、甘いジンジャーの香りがして、
楊枝に使われる香木としての存在価値が分かります。



クロモジ20150429-3.jpg

 

若芽の緑が目にまぶしいリョウブは、
かつて飢饉の時に「かてもの」として穀物に混ぜて利用されましたが、
火を通してもボリュームがあまり減らない特徴を活かした
先人の知恵ですね。
当店ではおひたしや天ぷらにします。



リョウブ20150429-4.jpg

 

高い山に向かう前に道草をして、神代桜を見て来ました。
やや散り始めと言ったところでしょうか。



神代桜20150429-5.jpg

 

雪の消えた標高の高めの林の中には、この時期おもしろいものが出ます。
アミガサタケの仲間のオオズキンカブリタケです。
アミガサタケはフランス料理の高級食材ですが
オオズキンカブリタケも同じような料理法で食べられます。



オオズキンカブリタケ20150429-6.jpg

 

同じ林内にはおいしいシダ類の仲間で
アブラコゴミ(正式名キヨタキシダ)も出ています。



アブラコゴミ20150429-7.jpg

 

日陰の雪が消えたばかりのところではまだまだフキノトウも出ています。



フキノトウ20150429-8.jpg