信州山里だより

2016-06-27

先週の山歩き



ハードな竹の子採り、
たくさんの種類と収穫量を求める山菜採りから解放され、
これからは夏の食用きのこのご機嫌を伺いながら、
夏に採れる山菜達を収穫する季節です。



例年夏のきのこは7月からと決めているのですが、
今年の山は何もかも早いので、
ひょっとしたらと思い、きのこ達に会いに行ってみましたが、
主だったものはまだ顔を出していませんでした。



そんな中で見かけたきのこ3点。

マツオウジは松の切り株などに出る初夏から初秋にかけてのきのこですが
マツヤニの臭いがしてシコシコと歯応えもあり、
個性的で好きなきのこですが、
人によって中毒すると言われていておすすめはできません。



マツオウジ20160627-1.jpg

 

モリノカレバタケは春から秋にかけて菌輪を作ることが多い
ごくごく普通のきのこですが、味はなかなかよいのです。
しかし一般には食べられることはなく、
私も収穫が少ない時に採ってみることがあるくらいです。



代表的な落葉分解菌のひとつで、
このきのこがなければ森の中は落ち葉で埋まってしまうかもしれないという、
実に重要な仕事を黙々とこなしてくれるありがたいきのこです。



モリノカレバタケ20160627-2.jpg

 

ウスタケはその形と極彩色の色で森の中で目立つきのこです。
昔は食べられるとしていた本もありましたが、今は有毒とされています。



ウスタケ20160627-3.jpg

 

私の大好きなモミジイチゴが実っていました。
自然の中にイチゴの種類はたくさんありますが、
このポテッとした橙色の甘い実が一番好きです。



モミジイチゴ20160627-4.jpg

 

トチバニンジンの花が咲いていました。
名前の由来はその葉が栃の葉に似ているからですが、
その根茎は胃薬として漢方薬に使われます。
秋に赤い小さな実を付けます。



トチバニンジン20160627-5.jpg

 

癖のない山菜として食されるハナイカダに実が付いていました。
やがてこの実は黒くなりさらに異彩を放ちます。


ハナイカダ20160627-6.jpg

 

今週の山野草3点。

綿あめのようなオニシモツケの花。



オニシモツケ20160627-7.jpg

 

もう終わりです。フタリシズカの花。



フタリシズカ20160627-8.jpg

 

ウメガサソウは5~10㎝と背は低いですが、立派に木の仲間です。
名前の由来は花が梅に似ているからです。



ウメガサソウ20160627-9.jpg