信州山里だより
2018-07-18
山歩き 7月15日
今週も先週に引き続きヤマドリとの出会いがありました。
それも近くの里山の林道で。
先週のヤマドリも堂々として逃げませんでしたが、
今週のヤマドリは全く逃げず、車で1~2m近づいても平気でした。
ヤマドリ2
高原は夏の風情に満ちあふれ、草花は咲き誇り、
虫たちは躍動しています。
春先に採ったトリアシショウマも見事に花を咲かせ、
クガイソウの花の美しい紫が草原に点在しています。
オニノヤガラはラン科の腐生植物でナラタケの菌と共生します。
クガイソウ
山の夏はいろいろな果実も実ります。
クマイチゴはそのままでいけますが、
サンカヨウの実は味は悪くないですが、種が多すぎて食用には向きません。
一度果実酒にチャレンジしたいと思っています。
夏のきのこは例年並みまではいきませんが、ボチボチ出ています。
ツルタケはデングタケの仲間の中で数少ない食菌ですが
類似の毒きのこも多く、手を出さないのが無難です。
2018-07-09
山歩き 7月8日
全国的に大雨の被害が広がりましたが、
申し訳ありませんがきのこ達には恵みの雨になったようです。
歴史的な空梅雨で夏のきのこは絶望的だったのですが、
先週の様子が嘘のように顔を出してきました。
夏のきのこの常連であるアンズタケ、アカヤマドリ、
そしてちょっと早めですがチチタケまで出てきました。
アンズタケ
アカヤマドリ(幼菌)
チチタケ
まだまだ収穫量は少ないですが今後に期待が持てそうです。
まとまった雨が降るとあまり季節を問わず出る
オオホウライタケはどこにでも見かけますが採る人はまれです。
ちょっと苦みはありますが、きのこの野趣を楽しむには充分なきのこです。
オオホウライタケ
個性的な風味が人気の山菜、モミジガサの花が杉林の中でひっそりと咲いています。
モミジガサの花
アサギマダラが群舞する花、フジバカマもつぼみをふくらませてきました。
フジバカマ
2018-07-06
山歩き 7月1日
史上最速の梅雨明け宣言!
夏のきのこにとっては前途多難な夏の幕開けとなりました。
心配だったので夏きのこの採集場所を覗いてみましたが、
毒きのこの一本すら見えませんでした。
一気に真夏の趣になりました。
山際から見る空も入道雲で夏の空。
こんな時はマイナスイオン溢れる清流が恋しくなります。
そんな清流のかたわらにはヤマオダマキの花がひっそりと咲いていました。
夏の山菜は種類が限定されますが、高地ではヤマヨモギが採れます。
天ぷらにするとそのインパクトある香りは
山菜天ぷらのアクセントになります。
山では植物以外にもいろいろな出会いがあります。
アゲハチョウは蜜を求めてサワウツギから離れません。
アゲハチョウ
帰り道に出会ったのはヤマドリの雄。
車を止めさせて悠々と道を横断していきました。
2018-06-26
山歩き 6月23日
朝の5時ちょっと前、素晴らしい朝焼けだった。
見た事がない程濃いピンク色の空......。
朝焼け1
朝焼け2
今までならただただ感動して終わるのですが
地震や火山の噴火などが連続している現状を考えると
何かの兆候かと心配してしまいます。
到着した高原ではたくさんの花が咲き誇り、
初夏のクライマックスというところでしょうか。
高原の原っぱ
ミゾホウズキ
ラショウモンカズラ
タケシマラン
正体不明のラン?2種
谷を覆い尽くした残雪もほぼなくなり夏がそこまで来ています。
残雪の谷
今週もナラタケと出会いましたが、
例年と比べ湿気が足りないのでしょうか育ちが悪いようです。
ナラタケ1
ナラタケ2
夏が本番の山菜、ミズ菜(ウワバミソウ)も採り頃を迎えています。
ミズナ
2018-07-24
山歩き 7月21日
集中豪雨の後は一転してカラカラ天気の猛暑となりました。
きのこ達も苦しんでいます。
ヤマドリタケモドキはもがいた結果でしょうか、通常の出方をしていません。
ヤマドリタケモドキ1
ヤマドリタケモドキ2
しかし林の中はそれなりの適応環境なのでしょうか
意外としぶとく出ています。
アカヤマドリ(老菌)1
アカヤマドリ2
アカヤマドリ3
アカヤマドリ三兄弟
コガネヤマドリ
以上はイグチ系のきのこですが、
夏のもう一方の主流派、ベニタケ系もそこそこ出ています。
アイタケ
カワリハツ
マツオウジは松ヤニのような香りがする個性的なきのこですが
軽い毒性があるので人には勧められません。
しかし肉質がしっかりしていて味もいいので食べる方もいます。
マツオウジ