信州山里だより

2018-06-18

山歩き 6月17日

 

6月も中旬だというのに高地の朝は寒い。

思わず息を吐いてみたが白くはない。

そこまでは寒くないにしてもセーターや日差しが恋しくなる。

朝日が恋しい!

 

 

朝日

20180618-1.jpg

 

 

沢沿いも春が進み、ヤマウドなども採り頃となってきましたが

ずうっと出会いを楽しみにしていたものに会うことができました。

ナラタケです。

ナラタケは梅雨の時期、湿った倒木に出ます。

秋ほどではありませんが、年によってはかなりの収穫となります。

 

 

ナラタケ

20180618-2.jpg

 

 

クロクモソウもようやく大きくなってきました。

天ぷらにアクセントを付ける素材として貴重です。

 

 

クロクモソウ

20180618-3.jpg

 

 

クレソンも花が咲き最盛期が過ぎようとしています。

 

 

クレソン

20180618-4.jpg

 

山道を歩く楽しみの一つはやはり草花との出会いです。

ラショウモンカズラ(紫の花)、ズダヤクシュ(ぺんぺん草のよう)

クルマバソウ(右下の葉が輪生した白い小花)の群生や

クルマバツクバネソウの群生です。

 

 

山野草の群生

20180618-5.jpg

 

クルマバツクバネソウの群生

20180618-6.jpg

 

 

2018-06-12

山歩き 6月10日

森の中は下草がうっそうと茂り夏の風情です。

エラ(ミヤマイラクサ)も伸びすぎて採取できません(写真の

手前から中程に生えている)。

 

 

森の中

20180611-1.jpg

 

遅めの山菜イケマも採り頃になってきました。

甘味の強いおいしい山菜です。

 

 

イケマ

20180611-2.jpg

 

 

タチアザミも至る所に群生し、時間があれば採って帰りたいのですが

割く時間がありません。

アザミ類はほとんど食べられます。

 

 

タチアザミ

20180611-3.jpg

 

 

一方狭い谷の中にはまだ雪が残り、入っていけないところもあります。

 

 

残雪の谷

20180611-4.jpg

 

そんな状況の中では、春が始まったばかりで

ヤマブドウもまだかわいらしい若芽状態です。

 

 

ヤマブドウ

20180611-5.jpg

 

 

そんな初夏から夏にかけて、沢や森の中には個性的な花がいろいろ咲いています。

 

 

クルマバツクバネソウ

20180611-6.jpg

 

 

 

 

テンナンショウ

20180611-7.jpg

 

シラネアオイ

20180611-8.jpg

 

トチ

20180611-9.jpg

 

 

2018-06-04

山歩き 6月3日

 

先週は一日は根曲り竹採り、もう一日は高地での山菜採りでした。

 

 

竹の子採りはいつも不安です。

またこの出発点に戻ってこれるのかと一抹の不安がよぎります。

竹藪に入ると常に位置を確認しながら採ります。

しかしたまに夢中になり、はっと気が付くと位置関係を見失っていることに気付きます。

 

 

その瞬間に襲われる絶対的な孤独感は日常生活では味わえないものです。

いろいろな想いが瞬時に込み上げてきます......。

 

 

竹藪に入る時は、傷つける恐れがあるのでカメラを携帯しません。

写真がなくてすみません。

 

 

高地での山菜採りは快適です。

まさに天国の佇まいで、下界の皆さんに申し訳ないくらいの幸福感に包まれます。

 

 

そんな幸福感を象徴しているのがサンカヨウかもしれません。

 

 

この花は下界の草花とは一線を画した花の付き方をします。

フキの葉に似た大小二つの不揃いの葉が出て、

その小さい方の葉に可憐な白い花が付きます。

まるで「大きな事より小さな事の方に幸せがあるんだよ」とでも伝えているかのようです。

 

 

サンカヨウの花

20180604-1.jpg

 

 

シャクの白い花が咲くようになるとシャクの採取時期の終わりを知らされることになります。

このさわやかな香りとも一年間はお別れです。

 

シャクの白い花

20180604-2.jpg

 

?な草

20180604-3.jpg

 

 

こんもりと何となく迫力を感じるこの草は何でしょう。

正解はトリカブトです。

今にも花が咲きそうですが、トリカブトの花は秋に咲きます。

 

この時期にこれだけ精力的な強さを醸し出しているのに

花が咲くのが数か月先というのはとても不思議です。

毒をしっかり蓄えてから花が咲くのでしょうか。

 

おいしい山菜、タマガワホトトギスやモチコゴミ(イッポンワラビ)

も採り頃です。

 

タマガワホトトギス

20180604-4.jpg

 

モチコゴミ

20180604-5.jpg

 

2018-05-29

山歩き 5月27日

 

標高1500mを超える高地は残雪がここかしこにあり、

その周りは春がスタートしたばかりです。

 

 

残雪とミズバショウ

20180529-1.jpg

 

 

残雪とエンレイソウ

20180529-2.jpg

 

 

春を告げるスミレ、オオバキスミレも満開です。

 

 

オオバキスミレ

20180529-3.jpg

 

 

早めに出るシダの中では多分コゴミよりおいしい

キヨタキシダも採り頃になっています。

 

 

キヨタキシダ

20180529-4.jpg

 

 

 

クレソンはまだ葉が茂らず、もう少し取るのを待ちましょう。

 

 

クレソン

20180529-5.jpg

 

 

たくさん採れたヤマブキショウマは「草鍋」に使うことにしましょう。

 

 

ヤマブキショウマ

20180529-6.jpg

 

 

 

 

2018-05-21

山歩き 5月20日

 

5月に入っての気候の乱高下の効果か、山菜の成長具合が意外と遅く、

それ程高地でなくてもまだまだ山菜が楽しめます。

 

 

ソバナは目立たない姿をしていますが、

秋になると目も覚めるような釣鐘型の紫の花を連ねます。

急斜面に生える山菜で、たくさん採ろうとすると命がけです。

ほんのり甘く、お浸しにします。

 

 

ソバナ

20180521-1.jpg

 

ヤブレガサはモミジガサの兄弟分みたいな山菜で、

そのユニークな姿は一度見ると忘れません。

天ぷら、お浸しで頂きます。

 

 

ヤブレガサ

20180521-2.jpg

 

ユキザサは甘みの強い山菜で花が咲くまでが採集期です。

可憐な花は茶花にも利用されます。

 

 

ユキザサ

20180521-3.jpg

 

サルナシはキウイフルーツの原種に近く、秋になる実を切断すると

キウイフルーツのミニチュア版そのものです。

若芽を天ぷらにします。

 

 

サルナシ

20180521-4.jpg

 

 

タマガワホトトギスはきゅうりの香りのする山菜で、お浸しや天ぷらなどにします。

夏頃咲く黄色の花は趣き深く茶花向きです。

 

 

タマガワホトトギス

20180521-5.jpg

 

ヤマウコギはとげのある木に出る若芽を、混ぜごはんやお浸し、天ぷらにします。

ウコギご飯は飯田地方の郷土食です。

 

 

ヤマウコギ

20180521-6.jpg