信州山里だより
2017-12-04
2017年 山歩き総集編2
4月も後半になると里から里山へと山菜採りも移行していきます。
イワガラミは身近な山の至る所に群生していますが、目立たない山菜です。
きゅうりのようなさわやかな香りがします。
この時期を代表する山菜としてはタラノメ、コシアブラ、ヤマウド、
コゴミ、ギョウジャニンニクなどがあります。
5月の声を聞くと山菜本番となり、百花繚乱の如く様々な山菜が一気に出始め、
何を採るか選択が難しい時期になります。
そんな中でも個性をしっかり主張して味わい深いものが採集中心となります。
モミジガサ、ウドブキ、ミズ、エラ、ユキザサ、ゴマナ、ハンゴンソウ、
クレソン、タマガワホトトギス、イケマ......他まだまだたくさんあります。
山菜の中で目立ちませんが一大勢力を築いているのはシダ類です。
コゴミを始め、ワラビ、ゼンマイといったところが一般的ですが、
ジュウモンジシダ、キヨタキシダ、モチコゴミ、ヤマソテツ、ミヤマメシダ
など知られざるおいしいシダがたくさんあります。
2017-11-27
2017年 山歩き総集編1
初雪も降り、冬にまっしぐらの季節になってしまいました。
もう一度くらいは山に入ろうと思っていたのですが、
気持が折れてしまい、
今シーズンのきのこ採りは終了することにしました。
今週から数回にわたって
「2017年・山歩き総集編」を送らせて頂きます。
2017の春は3月半ばから標高の低い山里や河原などでスタートしました。
フキノトウ、カンゾウ、スイバ、カラスノエンドウ、ノビル、
タネツケバナ、ナズナなどを採り始めました。
4月に入ってポカポカ陽気が続くようになると
やや標高を上げて、ワサビやジュウモンジシダ、ニワトコ、ツクシ、コゴミなどを
採りました。
2017-11-20
先週の山歩き -新種のムキタケ発見?
2017-11-13
2017-12-11
2017年山歩き総集編3
今回からは今年採れたきのこの総集編。
その1は夏きのこ特集です。
山菜採りが6月一杯で大体終わり、
7月からは夏のきのこ採りが始まりました。
夏のきのこは主に2大勢力に分かれます。
一つはイグチの仲間、もう一つはベニタケの仲間です。
その中でもやはり一番の大勢力はイグチの仲間となります。
こちらは傘の裏が網目状になっているのが特徴です。
ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、コガネヤマドリ、セイタカイグチ
アカジコウ......など、おいしくて、立派なきのこが目白押しです。
ヤマドリタケモドキ1
ヤマドリタケモドキ2
アカヤマドリ1
アカヤマドリ2
コガネヤマドリ
セイタカイグチ
アカジコウ1
アカジコウ2
この中にはヨーロッパでもとても人気の高い物があり
夏きのこはイグチに始まり、イグチに終わると言った趣です。
もう一つの大勢力であるベニタケの仲間は、
夏、高原などを歩くと、一番一般的に目にするきのこです。
成長すると大抵じょうご型に傘が開き、
特に白いきのこは直径20㎝くらいのものもざらにあります。
大体夏にきのこを採る人は物好きに思われるくらい少数なのですが
その中でも、ベニタケの仲間を相手にする人はほとんどいません。
しかし収量も多く、調理の仕方でおいしく食べられるベニタケの仲間は
とても貴重だと思います。
カワリハツ
アイタケ
チチタケ
夏のきのこはカラフルで派手なものも多いのですが、
忘れてはいけないものとして、アンズタケとタマゴタケがあります。
アンズタケは世界で最も流通しているきのこと言われています。
アンズタケ
タマゴタケは幼菌から成長する姿の変化がユニークであり
味の方も洋風料理向きのこくのあるきのこで人気があります。
タマゴタケ1
タマゴタケ2