信州山里だより
2016-12-12
山歩き総集編2
今回は2016きのこ特集1として秋になる前の
夏までに採れたきのこを振り返ってみましょう。
山菜本番中の5月、
森の木陰で点々と群生するのはオオズキンカブリタケ。
アミガサタケの仲間で一応食べられますが、料理法研究中のきのこです。
6月に入ると根曲り竹の季節ですが、
この時期は竹藪の中にナラタケも一緒に出ています。
竹の子汁にするか、きのこ汁にするか贅沢に悩みます。
7月に入ると夏きのこの本番です。
アンズタケ、タマゴタケなどとイグチ系、ベニタケ系のきのこが続々出てきます。
夏のきのこの二大勢力はイグチ系とベニタケ系で
ベニタケ系はほとんど振り向かれませんが、
イグチ系はヨーロッパでも人気の種類があるので注目されます。
特にヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、アカジコウなどは絶品です。
ベニタケ系のきのこは夏の間中たくさん出ますが、
判別が難しいのとニセクロハツなどの猛毒菌があるので
あまり手を出さない方がいいかもしれません。
最後に今年はこんなきのこも所々で見かけました。
このきのこはきのこに寄生する菌で、
寄生されたきのこは元の原形が分からなくなります。
2016-12-05
山歩き総集編1
今年の山行きは終わりました。
今月は一年の山行きの総集編です。
第1回目は山菜編。
今年の山菜採りは3月の半ば、里の土手から始まりました。
フキノトウ、スイバ、ノビロ、カンゾウなどを
春を迎えた喜びを満喫しながら採りました。
4月に入るとツクシ、ニワトコ、ジュウモンジシダ、、ワサビ
タラノメ、コシアブラ、コゴミと一般になじみの深い山菜を採りました。
5月は山菜本番です。
あまりなじみがなくおいしいものを中心に採りました。
6月は根曲り竹が中心になりましたが、その間を縫って
ミズ(ウワバミソウ)やイケマ、クロクモソウ、ヤマソテツ
そして5月に撮ったメインの山菜を高地でまた採り直しました。
今年の山菜採りは若干のずれなどもありましたが
おおむね順調に終了することができました。
2016-11-28
先週の山歩き
観測史上も珍しい積雪に見舞われ、
今年度のきのこ採りは突然最終を迎える事となりました。
遅いきのこがまだ健闘して出ているので、
もう少しいけるかなと思っていましたが、残念です。
雪の降る前日に撮ったきのこの写真が、
今年最後のショットとなりました。
一番元気よく出ているのがヒラタケでした。
肉厚のこのきのこは網焼きにすると本当においしく
お酒がすすみます。
ムキタケも採り残しを少しずつ採っていると結構な量になりますが
本来のきのこ採りの喜びとは程遠く、
さながら落穂拾いのきのこ版というところでしょうか。
クリタケもほとんど大きくなれない中、しっかりとした株を見つけました。
2016-11-21
先週の山歩き
秋も深まり、葉を落としたドングリの林は一年で一番明るい林となります。
いよいよきのこ採りも最終章です。
たまたま霧が出ていてさながら一幅の日本画の世界を見るようです。
そんな林だけで採っていると決まったきのこしか採れないので
こんな林の中でも採ります。
クリタケはまだまだけなげに出ていますが、寒さに耐えることはできても、
大きくなるための余力は少ないようであまり成長しません。
ヒラタケはこれから冬にかけて出ます。
ムキタケもいよいよ最後に近づき、
成長できないまま終わろうとしているものが見られます。
2016-12-20
山歩き総集編3
今週は今年採れたきのこの特集2をお送りします。
今年はスタートの夏きのこは期間を通してあまりよくありませんでした。
秋になるとジコボウが早くから出たりして、期待感が高まりましたが、
やはり少雨や高温などの天候不順で、
全体的にみると、普通かやや悪いくらいの印象でしょうか。
秋の始まりやはりナラタケモドキでした。
ジコボウもカヤタケも早めでした。
アカンボウやイッポンカンコーも続きました。
ナラタケモドキ1
ナラタケモドキ2
ジコボウ
カヤタケ
アカンボウ
イッポンカンコー
9月半ばから10月半ばぐらいが秋のきのこの最盛期ですが、
どのきのこもそれなりの出方で、
満足感をもたらしてくれる程ではありませんでした。
クリフウセンタケ
クロカワ
シャカシメジ
オオツガタケ
ヌメリササタケ
ヌメリスギタケ
ヌメリスギタケモドキ
ナラタケ
そんな中でも初めてコウタケが採れたのが今年の最大の思い出です。
たまには行ったことのない山にチャレンジするのもおもしろいものです。
ただ、時間が足りません。
コウタケ
終盤は堅調だったのと、遅くまできのこが採れたのが幸せでした。
クリタケ
キナメツムタケ
チャナメツムタケ
シモフリシメジ
ムラサキシメジ
ムキタケ
ヒラタケ