信州山里だより
2016-08-22
先週の山歩き
さてお盆も終わり、着々と秋に向かって進んで行けばいいのですが、
残暑は厳しく、雨が極端に少ないため、きのこの出具合が不安です。
この夏は夏のきのこが大変不作でした。
これだけ雨の少ない夏も珍しく、
出始めたきのこもドライきのこになってしまうような状況でした。
例年ですと来週あたりから初秋のきのこが出てくる時期なので、
今週で夏のきのこはあきらめ、秋きのこに頭を切り替えて行きます。
数少ない夏のきのこのうち、多分今年最後のアカジコウです。
きのこのことを忘れると、高原は今や夏の花園と化し、
愛らしい花達が競演しています。
ツルニンジンは別名ジイソブと呼ばれ
よく似たものにバアソブがあります。
「ソブ」とはそばかすのことで、ジイソブはその花がお爺さんのそばかす、
バアソブはおばあさんのそばかすに似ているとのこと。
それではどんな花かと言いますと、
ツルニンジンには滋養強壮の薬効があります。
シラタマノキは白い実をたくさん付ける低灌木ですが、
その白い実をつぶすとサロメチールの香りが漂います。
2016-08-08
今週の山歩き
下界は猛暑ですが、標高1000m以上の高原はそれなりに涼しい。
きのこの出方は全体にやや少なめですが、
その中でも特に例年と比べ少ないのはイグチ系のきのこ。
傘の裏が網になったきのこです。
ヤマドリタケモドキやアカヤマドリ、コガネヤマドリといった
常連さんが影を潜めています。
そんな中唯一採れたイグチ系のきのこはニセアシベニイグチ。
きのこ本では毒に近い書かれ方がされていますが、おいしいきのこで、
見かけるとどうしても採ってしまいます。
家に帰って食べるか捨てるか悩むことになります。
タマゴタケは昔のように群生してたくさん採れることはありませんが
ボチボチ出ています。
現在のところ一番出ているのはベニタケ系で
その中の1つアイタケは見分け易いきのこで、
味もそこそこですが採る人はほとんどいません。
2016-08-01
先週の山歩き
2016-07-25
先週の山歩き
この時期たくさん採れるはずのきのこが元気がありません。
ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、カワリハツなどです。
とは言っても、それなりに採れるのはイグチ系の
ヤマドリタケモドキやコガネヤマドリです。
ヤマドリタケモドキはおいしいきのこで、
カチカチに堅い柄の食感とふんわりとした傘の食感の違いもおもしろく、
さすがにヨーロッパで人気の高いだけのことはあります。
同じイグチ系でもオニイグチは一見グロテスク。
食べられますが、肉質が軟らかいので煮込み料理向きです。
夏のもう一つの採れ筋のベニタケ系も今一つです。
その仲間のカワリハツは例年の半分以下です。
ニセアシベニイグチもイグチ系ですが、
現在きのこの本では毒扱いです。
しかしなかなかおいしいきのこで、
人には勧めませんが私は時々食べます。
ホウキタケの仲間は食べられるものが少ないですが、色がカラフル。
今回のきのこも食べられません。
最後に番外編のユニークなきのこ。
タケリタケといいますが、特殊な菌がきのこに寄生し、
元のきのことは全く異なる姿となります。
今回のきのこはテングタケ類に寄生したものです。
2016-08-29
先週の山歩き
体調不良と天候不良のため先週は山に入れませんでした。
夏バテと夏の風邪が一緒に来たようです。
今回は昨年の今頃は山がどんな感じだったかを写真で振り返りながら
来るべき、きのこシーズンに想いを馳せたいと思います。
昨年の秋の入りはとてもスムーズで晩夏から初秋にかけて
きのこはとても順調でした。
この時期のきのことしてはナラタケモドキやウスムラサキホウキタケ
をよく見ることができました。
ナラタケモドキ
ウスムラサキホウキタケ
雨が適度に降るとあちこちに群生するカヤタケもたくさん出ていました。
カヤタケ
また、アカハツやトキイロラッパタケなども例年より早めに出始めました。
アカハツ
トキイロラッパタケ
夏きのこアカヤマドリもまだまだ出ていました。
アカヤマドリ
ということで昨年は夏及び秋の滑り出しはとても順調に
きのこが出ていました。
これから雨が適度に降り、気温もおだやかに下がってくれると、
きっと今年もたくさんきのこが採れることでしょう。
乞うご期待!