信州山里だより

2016-08-29

先週の山歩き



体調不良と天候不良のため先週は山に入れませんでした。
夏バテと夏の風邪が一緒に来たようです。



今回は昨年の今頃は山がどんな感じだったかを写真で振り返りながら
来るべき、きのこシーズンに想いを馳せたいと思います。



昨年の秋の入りはとてもスムーズで晩夏から初秋にかけて
きのこはとても順調でした。



この時期のきのことしてはナラタケモドキやウスムラサキホウキタケ
をよく見ることができました。


ナラタケモドキ20160829-1.jpg

 

ウスムラサキホウキタケ20160829-2.jpg

 

雨が適度に降るとあちこちに群生するカヤタケもたくさん出ていました。



カヤタケ20160829-3.jpg

 

また、アカハツやトキイロラッパタケなども例年より早めに出始めました。



アカハツ20160829-4.jpg

 

トキイロラッパタケ20160829-5.jpg

 

夏きのこアカヤマドリもまだまだ出ていました。



アカヤマドリ20160829-6.jpg

 

ということで昨年は夏及び秋の滑り出しはとても順調に
きのこが出ていました。

これから雨が適度に降り、気温もおだやかに下がってくれると、
きっと今年もたくさんきのこが採れることでしょう。
乞うご期待!

2016-08-22

先週の山歩き


さてお盆も終わり、着々と秋に向かって進んで行けばいいのですが、
残暑は厳しく、雨が極端に少ないため、きのこの出具合が不安です。



この夏は夏のきのこが大変不作でした。

 
これだけ雨の少ない夏も珍しく、
出始めたきのこもドライきのこになってしまうような状況でした。



例年ですと来週あたりから初秋のきのこが出てくる時期なので、
今週で夏のきのこはあきらめ、秋きのこに頭を切り替えて行きます。



数少ない夏のきのこのうち、多分今年最後のアカジコウです。 



アカジコウ20160822-1.jpg

 

きのこのことを忘れると、高原は今や夏の花園と化し、
愛らしい花達が競演しています。



ヤナギラン20160822-2.jpg

 

ワレモコウワレモコウ

 

ハナイカリ20160822-4.jpg

 

ウメバチソウ20160822-5.jpg

 

リンドウ20160822-6.jpg

 

ツルニンジンは別名ジイソブと呼ばれ
よく似たものにバアソブがあります。


「ソブ」とはそばかすのことで、ジイソブはその花がお爺さんのそばかす、
バアソブはおばあさんのそばかすに似ているとのこと。
それではどんな花かと言いますと、


ツルニンジン(ジイソブ)の花120160822-7.jpg

 

ツルニンジン(ジイソブ)の花220160822-8.jpg

 

ツルニンジンには滋養強壮の薬効があります。

 



シラタマノキは白い実をたくさん付ける低灌木ですが、
その白い実をつぶすとサロメチールの香りが漂います。



シラタマノキ20160822-9.jpg

 

 

2016-08-08

今週の山歩き

下界は猛暑ですが、標高1000m以上の高原はそれなりに涼しい。

きのこの出方は全体にやや少なめですが、
その中でも特に例年と比べ少ないのはイグチ系のきのこ。
傘の裏が網になったきのこです。

ヤマドリタケモドキやアカヤマドリ、コガネヤマドリといった
常連さんが影を潜めています。

そんな中唯一採れたイグチ系のきのこはニセアシベニイグチ。



ニセアシベニイグチ20160808-1.jpg

 

きのこ本では毒に近い書かれ方がされていますが、おいしいきのこで、
見かけるとどうしても採ってしまいます。
家に帰って食べるか捨てるか悩むことになります。

タマゴタケは昔のように群生してたくさん採れることはありませんが
ボチボチ出ています。



タマゴタケ120160808-2.jpg

 

タマゴタケ220160808-3.jpg

 

現在のところ一番出ているのはベニタケ系で
その中の1つアイタケは見分け易いきのこで、
味もそこそこですが採る人はほとんどいません。



アイタケ20160808-4.jpg

 

2016-08-01

先週の山歩き

梅雨が明けました。
例年より長い梅雨でしたが、降水量は少なく、
きのこ達も成長がしにくそうです。

ヤマドリタケモドキもこんな感じです。



ヤマドリタケモドキ20160801-1.jpg

 

アケボノアワタケ(食菌)も乾いた感じです。



アケボノアワタケ20160801-2.jpg

 

お盆のころから出始めるチチタケがもう出始めました。


チチタケ20160801-3.jpg

 

梅雨が明け、夏本番となると花火の季節になりますが、
山の花火を紹介しましょう。



山の花火20160801-4.jpg

 

これはシシウドの花の写真です。

2016-07-25

先週の山歩き



この時期たくさん採れるはずのきのこが元気がありません。
ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、カワリハツなどです。
とは言っても、それなりに採れるのはイグチ系の
ヤマドリタケモドキやコガネヤマドリです。



ヤマドリタケモドキ120160725-1.jpg

 

ヤマドリタケモドキ220160725-2.jpg

 

コガネヤマドリ20160725-3.jpg

 

ヤマドリタケモドキはおいしいきのこで、
カチカチに堅い柄の食感とふんわりとした傘の食感の違いもおもしろく、
さすがにヨーロッパで人気の高いだけのことはあります。


同じイグチ系でもオニイグチは一見グロテスク。
食べられますが、肉質が軟らかいので煮込み料理向きです。



オニイグチ20160725-4.jpg

 

夏のもう一つの採れ筋のベニタケ系も今一つです。
その仲間のカワリハツは例年の半分以下です。



カワリハツ120160725-5.jpg

 

カワリハツ2
20160725-6.jpg

 

ニセアシベニイグチもイグチ系ですが、
現在きのこの本では毒扱いです。
しかしなかなかおいしいきのこで、
人には勧めませんが私は時々食べます。



ニセアシベニイグチ20160725-7.jpg

 

ホウキタケの仲間は食べられるものが少ないですが、色がカラフル。
今回のきのこも食べられません。



ホウキタケの仲間20160725-8.jpg

 

最後に番外編のユニークなきのこ。
タケリタケといいますが、特殊な菌がきのこに寄生し、
元のきのことは全く異なる姿となります。
今回のきのこはテングタケ類に寄生したものです。



タケリタケ120160725-9.jpg

 


タケリタケ220160725-10.jpg