信州山里だより
2016-07-11
今週の山歩き
山の暑さが本物になり,山にも夏が到来。
そして夏のきのこの季節が到来しました。
その中心はやはりイグチ系のきのこです。
イタリアでポルチーニ、フランスではセップと呼ばれる
「きのこの王様」の仲間である、ヤマドリタケモドキが出てきました。
さっと塩胡椒で炒め、ぎんぎんに冷やした白ワインで楽しみたいですね。
やはりイグチ系で立派でおいしいアカヤマドリも出てきました。
まだ幼菌が多く、来週からが本格的になりそうです。
ハンノキイグチも出てきました。
食感は柔らかいけれど、煮込み料理がおいしいです。
アンズタケも出てきました。
フランスではジロールと呼ばれ、人気の高いきのこです。
夏の終わりに出るチチタケも出ていました。
大体お盆前後に出て来るのですがちと早い。
あせって出てこないようにお願いしました。
2016-07-05
先週の山歩き
夏が進んでいます。
人気のない山道を行くと背の丈3mにもなるオオイタドリが
道路に覆いかぶさるように成長しています。
白い葉に変身したマタタビはちょうど花を咲かせようとしています。
クサボケも香りの良い実を付け始めました。
夏のきのこのレギュラーメンバーも顔を出しました。
濃い橙色のコガネヤマドリはヤマドリタケの仲間で
その派手な色彩は林の中でとても目立ちます。
味の方も合格点です。
今週の山野草。
高原に紫色のアクセントを付けるウツボグサ。
珍しい花の付け方のオオバギボウシ。
いろいろな薬効があるイチヤクソウ(一薬草)の花。
2016-06-27
先週の山歩き
ハードな竹の子採り、
たくさんの種類と収穫量を求める山菜採りから解放され、
これからは夏の食用きのこのご機嫌を伺いながら、
夏に採れる山菜達を収穫する季節です。
例年夏のきのこは7月からと決めているのですが、
今年の山は何もかも早いので、
ひょっとしたらと思い、きのこ達に会いに行ってみましたが、
主だったものはまだ顔を出していませんでした。
そんな中で見かけたきのこ3点。
マツオウジは松の切り株などに出る初夏から初秋にかけてのきのこですが
マツヤニの臭いがしてシコシコと歯応えもあり、
個性的で好きなきのこですが、
人によって中毒すると言われていておすすめはできません。
モリノカレバタケは春から秋にかけて菌輪を作ることが多い
ごくごく普通のきのこですが、味はなかなかよいのです。
しかし一般には食べられることはなく、
私も収穫が少ない時に採ってみることがあるくらいです。
代表的な落葉分解菌のひとつで、
このきのこがなければ森の中は落ち葉で埋まってしまうかもしれないという、
実に重要な仕事を黙々とこなしてくれるありがたいきのこです。
ウスタケはその形と極彩色の色で森の中で目立つきのこです。
昔は食べられるとしていた本もありましたが、今は有毒とされています。
私の大好きなモミジイチゴが実っていました。
自然の中にイチゴの種類はたくさんありますが、
このポテッとした橙色の甘い実が一番好きです。
トチバニンジンの花が咲いていました。
名前の由来はその葉が栃の葉に似ているからですが、
その根茎は胃薬として漢方薬に使われます。
秋に赤い小さな実を付けます。
癖のない山菜として食されるハナイカダに実が付いていました。
やがてこの実は黒くなりさらに異彩を放ちます。
今週の山野草3点。
綿あめのようなオニシモツケの花。
もう終わりです。フタリシズカの花。
ウメガサソウは5~10㎝と背は低いですが、立派に木の仲間です。
名前の由来は花が梅に似ているからです。
2016-06-20
2016-07-19
先週の山歩き
梅雨空は天気予報通りにはいかなくて、
雨マークのない日でも山は雨という日が続いています。
先週もそんな日が多く、まともに採りに入ることができませんでした。
雨の合間に気になる場所をちょっとのぞいて見つけたのがアカジコウ。
このきのこに出会えるととてもハッピーになれるすぐれもののきのこですが
お店に持ち帰ると、あっというまに売り切れてしまいました。
アカジコウ1
アカジコウ2
夏のきのこは極彩色のものが多いですが、マスタケもその一つ。
鶏の笹身に似た食感で天ぷらなどにします。
マスタケ
今、手作りの生ハム作りに挑戦中です。
今年の1月に仕込んだものが現在はこんな調子です。
手作り生ハム
青カビの出方が順調のようですが、食べられるのはあと1年半後です。