信州山里だより

2016-05-10

先週の山歩き



山菜がいい感じです。
おいしい山菜が出揃った感がありますが
まだまだこれからすぐれものも出て来ます。

モミジガサ、エラ(ミヤマイラクサ)、ウドブキ(ヨブスマソウ)は
個性的で人気の高い山菜ですが、まず八百屋さんの店先に出ません。

最近では道の駅で見かけることがありますが、山菜マニアにとって
メジャーな山菜も一般的な方にはまだまだマイナーです。


モミジガサ20160509-1.jpg

 

エラ(ミヤマイラクサ)20160509-2.jpg

 

ウドブキ(ヨブスマソウ)20160509-3.jpg

 

モミジガサの親戚のヤブレガサはユニークな形をしていますが
モミジガサより味は落ちるようです。



ヤブレガサ20160509-4.jpg

 

コシアブラの時期は終わりましたが、
その親戚のハリギリはコシアブラより野性味が強いです。



ハリギリ20160509-5.jpg

 

ユニークな形というと、やはりトリアシショウマも代表選手です。
鳥の足のような形は一度見ると忘れられません。
癖のない山菜で利用価値が高いです。



トリアシショウマ20160509-6.jpg

 

今年は雪が少なく例年だと入れない標高の高いところも入ることができ、
改めて早春を楽しむことができます。

春一番の山菜らしい山菜ニワトコもまだ若芽の状態です。



ニワトコ20160509-7.jpg

 

フキノトウもまだまだ採れます。



フキの花(雄花)20160509-8.jpg

 

フキの花(雌花)20160509-9.jpg

 

最後に山野草のショットを!

エンレイソウは春一番に咲きますが、仲間のシロバナエンレイソウは
やや遅れて出て来ます。



シロバナエンレイソウ20160509-10.jpg

 

ヒトリシズカとフタリシズカとありますが、
同じ場所に両方が出ていることもあります。
ヒトリシズカが先に出ますが、
二人より一人の方がフットワークがいいからでしょうか。



ヒトリシズカ20160509-11.jpg

 

ヤマシャクヤクとの出会いはいつも林の中です。
はでさはありませんがえも言われぬ高貴さを漂わせています。



ヤマシャクヤク20160509-12.jpg

 

 

2016-05-04

先週の山歩き

山間の村の耕作放棄地に群生するコゴミは既に遅く、
使えるものはわずかしかないけれど、じっくり探して採っていくと
いつの間にかかなりの量になっています。



コゴミ20160502-1.jpg

 

傍らのやや急な斜面にはヤマウド、ミズ(ウワバミソウ)、
エラ(ミヤマイラクサ)、ソバナ、ニワトコ、
その他もろもろの山菜が出ていて、何から採るか迷ってしまいます。



ヤマウド20160502-2.jpg

 

ミズ20160502-3.jpg

 

エラ20160502-4.jpg

 

ソバナ20160502-5.jpg

 

ニワトコ20160502-6.jpg

 

例年だとゴーゴーと音を立てて流れる沢の水も
今年は雪が少なかったからでしょうか、静かです。

そんな静寂の中で出会うイカリソウのピンクの花を眺めていると
時間が止まったような錯覚に陥ります。



イカリソウ20160502-7.jpg

 

 

 

 

2016-04-25

先週の山歩き



山菜本番の季節が到来しました。
里山から深山までいたる所に山菜が顔を出しています。

里山ではコシアブラやタラノメが本番となっています。
又、木々の花々も一斉に咲き始めています。

モミジイチゴは可憐な白い花を咲かせ、6月には甘みの強いおいしい
実を付けますが、鋭いトゲがあって容易には近づけません。



モミジイチゴ20160425-1.jpg

 

クロモジは楊枝に使われる香木ですが、可愛い花を満開に咲かせています。



クロモジ20160425-2.jpg

 

 

沢筋に群生するワサビも満開です。



ワサビ20160425-3.jpg

 

深山に入るとユキザサが出始めていました。
甘みのあるおいしい山菜です。



ユキザサ20160425-4.jpg

 

コゴミはすでに終盤になっていますがまだまだ採れます。



コゴミ20160425-5.jpg

 

変わり種はオオズキンカブリタケ。
フランス料理などでよく使われる高級きのこ、アミガサタケの仲間ですが
現在和風のおいしい調理法を研究中です。


オオズキンカブリタケ20160425-6.jpg

 

 

2016-04-18

先週の山歩き

空気が暖まり、陽だまりの中で山の空気を吸って
ぼうーっとしているだけで幸せになれる時期です。

ツクシはどの山も一気に出てしまい、とても採れきれません。
土がいいのでしょうか、耕作放棄地はツクシが一面出ています。



ツクシ20160418-1.jpg

 

ワサビも花茎がちょうど採り頃となりました。



ワサビ20160418-2.jpg

 

ニワトコも花が咲き始め、次に採りに来るのは秋の実のなる頃でしょうか。



ニワトコ20160418-3.jpg

 

花々は春を謳歌し出しました。
エンレイソウは春の到来のうれしさに小躍りしているようです。



エンレイソウ20160418-4.jpg

 

シュンランはいつものように、木陰でひっそりと気高く咲いていました。

 


シュンラン20160418-5.jpg

 

 

 

 

 

2016-04-11

先週の山歩き

暖かい日が続き春が一気に進んでしまったようです。
今日からはいよいよ里山だけに集中していく時期です。

ヤマザクラも咲き始め、
ダンコウバイ、キブシなどの花も賑やかに咲いています。

林の中では去年より1週間は早いでしょうか、
ジュウモンジシダが採り頃になっていました。
天ぷらがおいしい山菜です。



ジュウモンジシダ20160411-1.jpg

 

和製ハーブとも言えるカキドウシの花も一斉に咲き出しました。

 



カキドウシ20160411-2.jpg

 

スイバも採り頃で元気よく成長しています。
酢の物や天ぷらがおすすめです。



スイバ20160411-3.jpg

 

ウスバサイシンの花もずいぶん早く咲いていました。

鮮やかな光沢のある緑の葉の下に、暗紫色の花が秘かに咲いていて
そのコントラストが実におもしろい花です。



ウスバサイシンの花20160411-4.jpg

 

ウスバサイシンの根は細辛(サイシン)という生薬で、
解熱や鎮痛の効果があるそうです。