信州山里だより
2016-05-04
先週の山歩き
2016-04-25
先週の山歩き
山菜本番の季節が到来しました。
里山から深山までいたる所に山菜が顔を出しています。
里山ではコシアブラやタラノメが本番となっています。
又、木々の花々も一斉に咲き始めています。
モミジイチゴは可憐な白い花を咲かせ、6月には甘みの強いおいしい
実を付けますが、鋭いトゲがあって容易には近づけません。
クロモジは楊枝に使われる香木ですが、可愛い花を満開に咲かせています。
沢筋に群生するワサビも満開です。
深山に入るとユキザサが出始めていました。
甘みのあるおいしい山菜です。
コゴミはすでに終盤になっていますがまだまだ採れます。
変わり種はオオズキンカブリタケ。
フランス料理などでよく使われる高級きのこ、アミガサタケの仲間ですが
現在和風のおいしい調理法を研究中です。
2016-04-18
先週の山歩き
2016-04-11
先週の山歩き
暖かい日が続き春が一気に進んでしまったようです。
今日からはいよいよ里山だけに集中していく時期です。
ヤマザクラも咲き始め、
ダンコウバイ、キブシなどの花も賑やかに咲いています。
林の中では去年より1週間は早いでしょうか、
ジュウモンジシダが採り頃になっていました。
天ぷらがおいしい山菜です。
和製ハーブとも言えるカキドウシの花も一斉に咲き出しました。
スイバも採り頃で元気よく成長しています。
酢の物や天ぷらがおすすめです。
ウスバサイシンの花もずいぶん早く咲いていました。
鮮やかな光沢のある緑の葉の下に、暗紫色の花が秘かに咲いていて
そのコントラストが実におもしろい花です。
ウスバサイシンの根は細辛(サイシン)という生薬で、
解熱や鎮痛の効果があるそうです。
2016-05-10
先週の山歩き
山菜がいい感じです。
おいしい山菜が出揃った感がありますが
まだまだこれからすぐれものも出て来ます。
モミジガサ、エラ(ミヤマイラクサ)、ウドブキ(ヨブスマソウ)は
個性的で人気の高い山菜ですが、まず八百屋さんの店先に出ません。
最近では道の駅で見かけることがありますが、山菜マニアにとって
メジャーな山菜も一般的な方にはまだまだマイナーです。
モミジガサ
エラ(ミヤマイラクサ)
ウドブキ(ヨブスマソウ)
モミジガサの親戚のヤブレガサはユニークな形をしていますが
モミジガサより味は落ちるようです。
ヤブレガサ
コシアブラの時期は終わりましたが、
その親戚のハリギリはコシアブラより野性味が強いです。
ハリギリ
ユニークな形というと、やはりトリアシショウマも代表選手です。
鳥の足のような形は一度見ると忘れられません。
癖のない山菜で利用価値が高いです。
トリアシショウマ
今年は雪が少なく例年だと入れない標高の高いところも入ることができ、
改めて早春を楽しむことができます。
春一番の山菜らしい山菜ニワトコもまだ若芽の状態です。
ニワトコ
フキノトウもまだまだ採れます。
フキの花(雄花)
フキの花(雌花)
最後に山野草のショットを!
エンレイソウは春一番に咲きますが、仲間のシロバナエンレイソウは
やや遅れて出て来ます。
シロバナエンレイソウ
ヒトリシズカとフタリシズカとありますが、
同じ場所に両方が出ていることもあります。
ヒトリシズカが先に出ますが、
二人より一人の方がフットワークがいいからでしょうか。
ヒトリシズカ
ヤマシャクヤクとの出会いはいつも林の中です。
はでさはありませんがえも言われぬ高貴さを漂わせています。
ヤマシャクヤク