信州山里だより
2015-09-28
先週の山歩き
早起きして山へ行くといろいろな余得に預かりますが、
こんな風景と出会えるのもその一つでしょうか。
きのこの方は秋の中盤となり、
いろいろと新顔が出ていますが筆頭はナラタケでしょうか。
ナラタケはきのこ採りの中でも人気が高く、
群生するため一度にたくさん採れるので、
ナラタケによりきのこ採りの魅力にはまる方がたくさんいます。
汁物に最高です。
オオツガタケは大きさ、色、どっしりとした姿できのこ採りを魅了しますが、
おいしさにおいても最高峰に位置し、幸福感に浸れるきのこです。
秋の中盤のきのこは出揃った感がありますが、その中から
ハタケシメジ、シャカシメジ、オオシワカラカサタケをご紹介します。
最後に珍品を一つ。
アシナガヌメリはモグラなどの巣から発生するきのこで
地上に出ている姿は変哲もありませんが
その茎の先はモグラの巣まで長く伸びています。
ちなみに食べられます。
2015-09-21
先週の山歩き
初秋のきのこ、イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)や
アカンボウ(サクラシメジ)はだんだん出が悪くなり、
今絶好調なのはクリフウセンタケとヌメリササタケです。
ヌメリササタケに至っては、
こんなに出ているのは今まで記憶がありません。
シャカシメジやアイシメジを見かけるといよいよ秋本番、
きのこ本番に入った感じがします。
と思いきや、
まだ夏のきのこタマゴタケやアカヤマドリもけなげに出ています。
今年はどうもジコボウ(ハナイグチ)の出が悪いのですが、
ようやく出てきたのでしょうか。
最後に珍品を2種類。
ズキンタケはグリーンと橙色のツートンカラーの可愛いきのこ。
今回の写真のものはかなり大きいですが、
通常は4~5センチの高さのきのこで、
森の妖精が積もった木の葉の間から顔を出しているイメージです。
不思議な食感で食べられます。
ノボリリュウタケは一般的なきのこのイメージとはかけ離れ、
知らない人が見ればきのことは思わないかもしれません。
こんな姿ですが食べられます。
2015-09-14
先週の山歩き
山の中ではまだ紅葉はほとんど見かけませんが、
一足先に、きのこの世界は秋全開となった感じです。
クロカワ、クリフウセンタケ、イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)、
アカンボウ(サクラシメジ)、ヌメリササタケなどが続々出ています。
クロカワは網焼きにしたり、湯がいて酢味噌でいただきます。
ほろ苦い旨味がお酒にぴったり合います。
クリフウセンタケは万能の三ツ星きのこで何にでも合います。
ヌメリササタケはあまり一般的ではありませんが、
すごいぬめりがあり鍋物に最適です。
アカンボウやイッポンカンコーもほろ苦く、天ぷらやホイル焼きにします。
里山では下火となったナラタケモドキも少し高地の林の中では今が盛りです。
夏のきのこアカヤマドリもまだ忘れてくれるなと山の峰に出ていました。
松が混じった雑木林では
初秋のきのこで人気が高いショウゲンジが出ていました。
出会えそうでなかなか出会えないミニサプライズのきのこを紹介しましょう。
マスタケはきのこの色が鱒の身の色に似ていることが名前の由来ですが
調理すると、鶏のササミのような乙な味がします。
キクラゲも少量のものは時々見かけますが、
今回のものは天まで向かいそうな勢いです。
カラカサタケは直径20㎝高さ30㎝にもなる大型のきのこで
まさしくカラカサの趣ですが、
幼菌のときはとてもユニークな形をしています。
天ぷらなどでいただきます。
2015-09-14
先週の山歩き
長雨が続いています。
こういう時は思いもよらぬサプライズと遭遇することがあります。
今回はモリノフジイロタケとの出会いです。
ぐるーっときのこが円を描く菌輪の直径はおよそ7m。
直径20センチくらいのきのこが連なってボコボコ出ています。
円の中心に座って、さてどうしたものかと悩んでいる自分に
非常に満足しているもう一人の自分がいます。
食べられるきのこですが、やや土臭いのでまずは塩蔵しますが
それにしてもこのきのこを採り出したら、びくがいくつあっても
足りないので、取りあえず写真のみを撮り、
まずは他のきのこを採ることに決めました。
農作物には日照不足が大変な影響を与えていますが、
きのこには今のところよい方の影響が出ています。
クロカワ、ハンノキイグチ、スミゾメシメジなどが
例年より早めに順調に出ています。
ジコボウ(ハナイグチ)は出始めでした。
珍しくハナビラタケも採れました。
イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)も順調に出ていて
びくの中がすぐに重くなりました。
ナラタケモドキ、カヤタケも今年はよく出ています。
びくの中が一杯になってしまい、
一旦山を下り、小休止してから、ネマガリタケ用のリュックを背負い
悲壮感を漂わせて再度モリノフジイロタケに向かいました。
2015-10-05
先週の山歩き
秋前半のきのこが出方の峠を越え、
後半のきのこが未だ出揃わない状況で
全体のきのこの状況は小休止と言ったところでしょうか。
クリタケは息の長いきのこで、秋の中盤から出始め、
雪が降り始めるまで出ています。
クリタケ1
クリタケ2
秋後半のきのことしては他にシモフリシメジやムキタケ、ナメコ
ムラサキシメジなどが代表選手ですが、シモフリシメジは
ほんの出始めで、ムキタケが本格的に出始めました。
ムキタケ
ムキタケは肉厚でおいしいので、
冷凍してお正月にお雑煮に入れて食べる人もいます。
ハタケシメジは道端などにごく普通に出ますが、
「味しめじ」の一角を担うおいしいきのこで、
なおかつ群生しやすいので、見つけた時の喜びはひとしおです。
ハタケシメジ