信州山里だより
2015-06-17
先週の山歩き
残雪の多い高原は早朝ともなると
息は白く指先は寒さで凍えてしまいます。
束の間の春を惜しむように雪が消えると同時に
ヨーイドン!でさまざまな植物の芽が出てきます。
その勢いに負けないように一生懸命山菜を摘みます。
サンカヨウはそのユニークな姿、夏の甘酸っぱい実など
存在感あふれる高原の山野草。
オオバキスミレも食べられますが、
こんな可憐な花をどうして食べられましょう!
モチコゴミはもったりと旨味のある山菜で、
お浸しや天ぷらで食します。
ニリンソウの群生の中には
トリカブトが成長スピードを早め存在感を高めています。
トリカブトとニリンソウ(手前がトリカブト)
そんな中に今年も緑色のニリンソウを発見しました。
アズマシロガネソウはユニークなツートンカラーの花で
山道歩きを楽しませてくれます。
2015-06-10
先週の山歩き
2015-06-03
先週の山歩き
先週は根曲り竹とあざみ採りに集中して
あまり写真が撮れませんでした。
根曲り竹は例年より遅めのはずなのですが、
場所によっては例年より1週間も早かったりで、
山の事情もなかなか複雑です。
この時期は通常の山菜も
標高により遅かったり早かったりちょうどよかったりで
行く場所のタイミングが合わないと大きな時間の無駄になります。
今日はそんな中で見かけた山野草の写真です。
チゴユリやニリンソウは里山ではとっくに終わっていますが
標高が高くなると今が盛りです。
山菜として楽しませてもらったユキザサも
今は雪の結晶のような可憐な花を咲かせています。
ランの仲間のギンランです。
ヤグルマソウは成長すると1mくらいの高さになり
日陰の谷を埋め尽くすように群生します。
2015-05-27
先週の山歩き
新緑が進み、山菜も標高の高い方へと場所を移しながら採り続けます。
新緑の中に見られる残雪
ヤマブドウは出たての若芽の時から、
しっかりとぶどう型のつぼみを付け、存在感を見せつけます。
ヤマブドウの若芽
ホトトギスというと茶花に使われる趣のある花ですが
タマガワホトトギスは形は似ていますが
黄色の花を咲かせる山野草で、
きゅうりの香りのするさわやかな味わいの山菜でもあります。
タマガワホトトギス
ヤマウコギは標高の低い所では大きくなり過ぎましたが
この辺は今が採り頃です。
お浸しやうこぎご飯にします。
ヤマウコギ
ネマガリタケも出始めましたが、
本格的な竹の子採りはさらに標高の高い場所へ行かなければなりません。
根曲り竹
やや標高を下げるとモミジガサは大きくなり過ぎ
ミズ(ウワバミソウ)はつぼみを付け、ラショウモンカズラが一面に咲いています。
モミジガサ
ミズのつぼみ
ラショウモンカズラ
2015-06-25
先週の山歩き
梅雨時の山菜採りは難しい。
天気予報の「大気が不安定」というのがくせもので
山の中で晴れていたと思ったら、いつの間にか雷が鳴り出して
どしゃぶりになってしまうこともある。
金属類を体からはずして1箇所にまとめ、
そこから離れた木の下で雷をやり過ごすということになる。
そんな訳で、山に行くタイミングを決めるのがとても難しい時期です。
先週はずっと天候不順で山に行けませんでしたが、
日曜日の晴れ間を縫って急に出かけることにしました。
天気予報は雨だったのですが、なんとか天気はもってくれていて
そこそこの山菜が採れました。
しかしあわてて出かけたため、カメラを忘れてしまい
今回は携帯で撮った3点のみの写真です。
ヤマソテツは高地に生えるきれいな緑色のシダ類でくせのないおいしさ。
ヤマソテツ
ヤマウドも雪の消えた斜面に続々出ています。
ヤマウド
シラネアオイはピンク色の大きめの花がやさしく風にそよいで
山菜採りにはやる心を慰めてくれます。
シラネアオイ