信州山里だより

2015-06-25

先週の山歩き



梅雨時の山菜採りは難しい。
天気予報の「大気が不安定」というのがくせもので
山の中で晴れていたと思ったら、いつの間にか雷が鳴り出して
どしゃぶりになってしまうこともある。

金属類を体からはずして1箇所にまとめ、
そこから離れた木の下で雷をやり過ごすということになる。

そんな訳で、山に行くタイミングを決めるのがとても難しい時期です。

先週はずっと天候不順で山に行けませんでしたが、
日曜日の晴れ間を縫って急に出かけることにしました。
天気予報は雨だったのですが、なんとか天気はもってくれていて
そこそこの山菜が採れました。

しかしあわてて出かけたため、カメラを忘れてしまい
今回は携帯で撮った3点のみの写真です。

ヤマソテツは高地に生えるきれいな緑色のシダ類でくせのないおいしさ。



ヤマソテツ20150624-1.jpg

 

 

ヤマウドも雪の消えた斜面に続々出ています。


ヤマウド20150624-2.jpg

 


シラネアオイはピンク色の大きめの花がやさしく風にそよいで
山菜採りにはやる心を慰めてくれます。


シラネアオイ20150624-3.jpg

 

 

 

2015-06-17

先週の山歩き



残雪の多い高原は早朝ともなると
息は白く指先は寒さで凍えてしまいます。

束の間の春を惜しむように雪が消えると同時に
ヨーイドン!でさまざまな植物の芽が出てきます。
その勢いに負けないように一生懸命山菜を摘みます。



残雪とミズバショウ120150617-1.jpg

 

残雪とミズバショウ220150617-2.jpg

 

サンカヨウはそのユニークな姿、夏の甘酸っぱい実など
存在感あふれる高原の山野草。



サンカヨウ120150617-3.jpg

 


サンカヨウ220150617-4.jpg

  

オオバキスミレも食べられますが、
こんな可憐な花をどうして食べられましょう!



オオバキスミレ20150617-5.jpg

 

 モチコゴミはもったりと旨味のある山菜で、
お浸しや天ぷらで食します。



モチコゴミ20150617-6.jpg

 

 ニリンソウの群生の中には
トリカブトが成長スピードを早め存在感を高めています。



トリカブトとニリンソウ(手前がトリカブト20150617-7.jpg

 


そんな中に今年も緑色のニリンソウを発見しました。



緑色のニリンソウ20150617-8.jpg

 

アズマシロガネソウはユニークなツートンカラーの花で
山道歩きを楽しませてくれます。



アズマシロガネソウ20150617-9.jpg

 

 

 

2015-06-10

先週の山歩き



いよいよ最後の山菜を求め、標高を上げていきます。

高原の奥はまだ残雪がたくさんあり、
ほとんどの山菜はこれから始まるところです。



残雪が多い高原20150610-1.jpg

 


それぞれの伸び具合は違いますが、
たくさんの種類の山菜が芽を出しています。

ヤマウド・ヤマブキショウマ・エラ(ミヤマイラクサ)
シャク・ソバナ・ユキザサ......。



ヤマウド20150610-2.jpg

 

 

ヤマブキショウマ20150610-3.jpg

 

 

エラ20150610-4.jpg

 

 

シャク20150610-5.jpg

 

 

ソバナ20150610-6.jpg

 


雪が消えかかった沢には可憐なキクザキイチゲが咲いていました。



キクザキイチゲ20150610-7.jpg

 

 

2015-06-03

先週の山歩き

先週は根曲り竹とあざみ採りに集中して
あまり写真が撮れませんでした。

 

根曲り竹は例年より遅めのはずなのですが、
場所によっては例年より1週間も早かったりで、
山の事情もなかなか複雑です。

この時期は通常の山菜も
標高により遅かったり早かったりちょうどよかったりで
行く場所のタイミングが合わないと大きな時間の無駄になります。

今日はそんな中で見かけた山野草の写真です。

チゴユリやニリンソウは里山ではとっくに終わっていますが
標高が高くなると今が盛りです。



チゴユリ20150603-1.jpg

 

 

ニリンソウ20150603-2.jpg

 

 

山菜として楽しませてもらったユキザサも
今は雪の結晶のような可憐な花を咲かせています。



ユキザサ20150603-3.jpg

 

 

ランの仲間のギンランです。



ギンラン20150603-4.jpg

 

 

ヤグルマソウは成長すると1mくらいの高さになり
日陰の谷を埋め尽くすように群生します。


ヤグルマソウ20150603-5.jpg

 

 

2015-05-27

先週の山歩き

新緑が進み、山菜も標高の高い方へと場所を移しながら採り続けます。

 

 

新緑の中に見られる残雪

20150527-1.jpg

 

 

ヤマブドウは出たての若芽の時から、

しっかりとぶどう型のつぼみを付け、存在感を見せつけます。

 

 

ヤマブドウの若芽

20150527-2.jpg

 

 

ホトトギスというと茶花に使われる趣のある花ですが

タマガワホトトギスは形は似ていますが

黄色の花を咲かせる山野草で、

きゅうりの香りのするさわやかな味わいの山菜でもあります。

 

 

タマガワホトトギス

20150527-3.jpg

 

 

ヤマウコギは標高の低い所では大きくなり過ぎましたが

この辺は今が採り頃です。

お浸しやうこぎご飯にします。

 

 

ヤマウコギ

20150527-4.jpg

 

ネマガリタケも出始めましたが、

本格的な竹の子採りはさらに標高の高い場所へ行かなければなりません。

 

 

根曲り竹

20150527-5.jpg

 

 

 

やや標高を下げるとモミジガサは大きくなり過ぎ

ミズ(ウワバミソウ)はつぼみを付け、ラショウモンカズラが一面に咲いています。

 

 

モミジガサ

20150527-6.jpg

 

 

 

ミズのつぼみ

20150527-7.jpg

 

 

ラショウモンカズラ

20150527-8.jpg