信州山里だより
2019-09-24
先週の山歩き
林の中はまだまだ夏と秋のせめぎ合いが続いています。
夏のきのこはアカヤマドリ、ヤマドリタケモドキ、アイタケ、カワリハツ......など。
アカヤマドリ1
アカヤマドリ2
アイタケ
秋の初めのきのことしてはナラタケモドキ、イッポンカンコー......。
ナラタケモドキ1
ナラタケモドキ2
ナラタケモドキ3
イッポンカンコー1
イッポンカンコー2
そして秋のきのことしてはクリフウセンタケ、クロカワ......。
クリフウセンタケ
実は顔ぶれが先週とほとんど変わっていません。
時間が止まってしまったように他の秋のきのこが出てきません。
ジコボー(ハナイグチ)はどうしたのでしょうか。
という訳で本来なら続々出てくるはずの秋の本格派きのこが見えません。
このままだときのこ大不作となってしまうのですが......。
番外編を少々。
カンバタケは固いきのこですが、幼菌の時は柔らかく食べられると
書いてある本もあるのでチャレンジしてみました。
口に入れた瞬間「なかなかいける」と思ったのですが
その直後に強烈な苦味が襲って来ました。
カンバタケ
スギタケモドキは昔は食べられるきのことされ、
歯切れのいいおいしいきのこでしたが、
今は中毒になることがあると言われ、要注意きのことなっています。
スギタケモドキ
マスタケは鮮度のよいものは鱒の身のように鮮やかなサーモンピンクで
鶏の笹身のような食感です。
マスタケ
ドクツルタケは最強の毒きのこですが、意外と身近で見かけます。
ドクツルタケ
今年はドングリの実が豊作のようなので、
熊はそんなに里には出てこないような気がしますが、山の中では、
熊がどんぐりを食べるために折った木の枝が散乱している場所もあります。
熊に折られた枝
2019-09-17
先週の山歩き
夏と秋のせめぎ合い。
林の中はさしずめそんな感じです。
夏のきのこもまだまだ元気。
本格的な秋のきのこもしっかり出て来た......。
夏のきのことしてはアカヤマドリ、ヤマドリタケモドキ、タマゴタケ......。
アカヤマドリ1
アカヤマドリ2
ヤマドリタケモドキ
タマゴタケ
秋のきのことしては、特に元気なのはナラタケモドキ。
それ以外にもウスムラサキホウキタケ、クリフウセンタケ、サクラシメジ(アカンボウ)
ウラベニホテイシメジ(イッポンカンコー)、クロカワ......等が出ています。
ナラタケモドキ1
ナラタケモドキ2
ウスムラサキホウキタケ
クリフウセンタケ
サクラシメジ
ウラベニホテイシメジ
クロカワ
このまま順調に気温が下がり、適度に雨が降ると
バラ色のきのこの世界が待っています。
2019-09-09
先週の山歩き
雨は降ったが気温が高すぎる。
一体、森の中はどうなっているのだろう。
例年だとサクラシメジ(アカンボウ)や、
ウラベニホテイシメジ(イッポンカンコー)が出ている時期なのだが......。
先週一週間出張のため山に入れなかったので、その分期待に胸をはずませ山に入りました。
山の中はセイタカイグチやニセアシベニイグチ、ベニイグチなど、
夏の遅めのきのこがそれなりに出ていました。
セイタカイグチは柄の隆起した網目のしこしことした食感が
他のきのこにはない特徴でたまりません。
ニセアシベニイグチ、ベニイグチは食べられませんが、
実は食べている人もいるようです(おすすめしません)。
ニセアシベニイグチは一度食べたことがありますが、
なかなかの美味でした。(人により中毒するそうです)。
セイタカイグチ
ニセアシベニイグチ1
ニセアシベニイグチ2
ベニイグチ
アカヤマドリは一時低調でしたが、また出てきました。
道を通せんぼするものも出現しました。
通せんぼするアカヤマドリ1
アカヤマドリ2
アカヤマドリ3
他にもヤマドリタケモドキやキアミアシイグチ(食べられません)などが出ていました。
ヤマドリタケモドキ
キアミアシイグチ
という訳でまだ夏のきのこが元気ですが、一部初秋のきのこを見かけました。
ハンノキイグチ
アミタケ
夏から秋にかけて森の中で見かける腐生植物のギンリョウソウは
「森の精霊」の趣ですが、アカヤマドリはさしずめ「森の怪人」というところでしょうか。
ギンリョウソウ(精霊っぽくゆらしてみました)
アカヤマドリ
残念ながらアカンボウやイッポンカンコーは見当たりませんでした。
2019-08-26
先週の山歩き
先週はまとまった雨が降ったので週末はきのこが出るにはいい条件になりそうだ。
と思ったのですが、ここで、はたと考えました。
では一体何が出るのか。
秋のきのこには早すぎるし、夏のきのこは終わりかかっているし、
この雨にどのきのこが飛び付くのか......。
とにかく山に入りました。
あまり状況は変わらず、夏のきのこがちらほら出ているだけです。
カワリハツ、アイタケ、アカヤマドリ、ヤマドリタケモドキ、チチタケ......。
アイタケ
アカヤマドリ
ヤマドリタケモドキ
チチタケ
晩夏によく出るベニナギナタタケ(可食。猛毒のカエンタケに似ているので手を出さないで下さい)。
ベニナギナタタケ
初秋のきのこチチアワタケ(毒)が少し出ていました。
チチアワタケ
ということで、予想通り、堅実な出方をしているきのこはありませんでした。
ただ今シーズン最後かもしれないアカジコウと
食毒不明(ネットではおいしいと評判)のハイカグラテングタケが出ていました。
アカジコウ
ハイカグラテングタケ
最後に森の妖精の一つ、シャクジョウソウです。
シャクジョウソウ
2019-09-30
先週の山歩き
ようやく秋のきのこの中心選手が出てきました。
ジコボウ(ハナイグチ)、オオツガタケ、ナラタケ、ハタケシメジなどです。
地元の一番人気、ジコボウが出てこないと、長野の人は納得しません。
ジコボウ(ハナイグチ)
オオツガタケ
ハタケシメジ
ナラタケは例年この時期に出る赤みのあるタイプではなく
オニナラタケの系統です。
ナラタケには整理されていない何種類かのものがあります。
ナラタケ1
ナラタケ2
他にはクロカワ、ウスヒラタケ、そしてマイタケが採れました。
マイタケは他でも採れ、今年は当たり年かもしれません。
クロカワ1
クロカワ2
ウスヒラタケ
マイタケ