信州山里だより
2014-10-08
先週の山歩き
山は乾き、出始めたような
小さなきのこもドライきのことなっている。
こんな時は湿った場所を狙うしかない。
という訳で先週は山の北斜面や
沢筋狙いで山に入りました。
案の定、ナラタケやムキタケが
元気に出ていました。
ナラタケは比較的乾いた場所に
出るタイプもありますが
どちらのタイプも出ていました。
ナラタケ(湿った場所)の写真
ナラタケ(乾いた場所)の写真
ムキタケの出方を見て異変を感じました。
秋後半の遅めのきのこで草や葉が
大分枯れた頃に出てくるのですが
今年は回りの草や葉が夏のように青々としています。
ムキタケ1の写真
ムキタケ2の写真
ヌメリスギタケモドキの目が覚めるような
群生に当たりました。
汁物には最高のおいしさです。
ヌメリスギタケモドキ1の写真
ヌメリスギタケモドキ2の写真
クリタケも乾燥に耐えながら必死に出ていました。
クリタケの写真
2014-10-01
先週の山歩き
きのこ採りをしていると
記憶のよみ返り方に不思議を覚える。
何も考えずに山を歩いていても
前にきのこを採った場所に来ると
その時の記憶が鮮明によみがえってくる。
次々と記憶がよみがえって来て
その記憶に誘導されながら
山をさ迷い歩くことになる。
その鮮明さは仕事や日常生活のものと比べ
はるかにはっきりしていて
ボケの始まった自分にとって
「まだまだ」という自信にもつながる。
とにかく無心になって過去の記憶に導かれて
山を歩くことは本当に楽しいのです。
さてきのこの方はオオツガタケが出てきました。
その立派な姿形とおいしさで
きのこのマニアに非常に人気の高いきのこです。
オオツガタケの写真
長野で一般的な人気では
最上位のジコボウの今年の出方は
今ひとつわかりません。
出ているという人もあれば
出ていないという人もあって、地域によって出方が
まちまちなのかもしれません。
ジコボウの写真
クリフウセンタケは相変わらず好調で
積もった落葉の中からボコボコと
湧き出るように群生しています。
クリフウセンタケの写真
いよいよ秋の中盤のきのこも出てきました。
クリタケ、ナラタケ、アイシメジなどです。
クリタケはこれから秋遅くまで出続けます。
クリタケ1の写真
クリタケ2の写真
ナラタケは夏から出るものもありますが
本番はこれから。
汁物にすると本当においしいきのこで
一度群生したナラタケを見つけて
きのこ採りに目覚める人も多いようです。
ナラタケの写真
アイシメジが出てくると
シモフリシメジももうすぐ出るぞという合図のようで
きのこ終盤に向かって気持ちが引き締まります。
アイシメジの写真
2014-09-24
先週の山歩き
きのこの出方は毎年変わり
その年に豊作になるきのこの種類も変わります。
今年の豊作は今のところ
クリフウセンタケとヌメリササタケのようです。
特にヌメリササタケは今までで一番の出方のような気がします。
ヌメリササタケは鍋や汁物にピッタリのおいしいきのこです。
ヌメリササタケの幼菌の写真
ヌメリササタケの群生の写真
クリフウセンタケは毎年比較的コンスタントに
出ていますが今年は出ている場所が多く
群生するため、出会いがとても楽しみなきのこです。
その上品なおいしさは、どんな料理にも合う万能選手きのこです。
クリフウセンタケの幼菌の写真
クリフウセンタケの群生1の写真
クリフウセンタケの群生2の写真
イッポンカンコー(ウラベニホテイシメジ)は
気温の低下に伴いだんだん出方が減っていますが
改めて観察してみると
その傘のかすり模様が美しいきのこです。
イッポンカンコーの写真
先週のハイライトはシャカシメジとの遭遇でした。
名前の通り大仏様の頭のような格好ですが
三星級のおいしいきのこです。
最近ではなかなか採れない幻のきのことなっています。
シャカシメジ1の写真
シャカシメジ2の写真
2014-09-17
先週の山歩き
いろいろきのこが取れていますが
先週の変わり種はマツバハリタケ。
名前の通り松林に出て松葉に埋れていて
なかなか見つけることができません。
表面上は風采の上がらないおじさん風ですが
裏を見るとりりしい針のような突起が密生しています。
味の方も一級品であわびのようにしこしことした旨味があります。
マツバハリタケの表面の写真
マツバハリタケの裏面の写真
カラカサタケは名前の通りの形をしていますが
復元性があって傘を強く握っても
元通りの形に復活します。
ツバが上下に可動式なのも特徴です。
天ぷらにして食べます。
カラカサタケの写真
通好みのキノコ、クロカワも出てきました。
網焼にして大根おろしで食べると
その旨みのあるほろ苦さに
お酒が進んでしまいます。
クロカワ1の写真
クロカワ2の写真
カキシメジが出てきました。
人気のあるチャナメツムタケに
似ている毒キノコで、中毒の多い毒キノコで
3本の指に入ります。
カキシメジの写真
アカンボウ(サクラシメジ)とイッポンカンコーは相変わらず好調です。
アカンボウ1の写真
アカンボウ2の写真
イッポンカンンコーの写真
イッポンカンンコー四重奏の写真
ジコボウは今一つの出で、快調には採れていません
それでもところどころに群生しています。
草むらのジコボウの写真
2014-10-15
先週の山歩き
秋が深まってきているものの
山は乾き、採れるきのこの種類が
限られてきています。
シモフリシメジが本格的に出てきました。
おいしくて人気の高いきのこですが
これが出てくると
きのこのシーズン終了間近となり
さみしさも感じてしまいます。
シモフリシメジの写真
一番安定して出ているのがムキタケです。
湿った枯木にぞくぞく出ています。
ムキタケ1の写真
ムキタケ2の写真
ムキタケ3の写真
クリタケも出ていますが
乾燥のためひび割れたようなものが多いです。
クリタケの写真
晩秋のきのこ、チャナメツムタケも出ていますが
出方は悪いです。
チャナメツムタケの写真
乾燥して出汁を取ることができる
アシグロタケが群生していました。
アシグロタケの写真
オオジョウゴタケは
カヤタケを大きくした感じでなかなかの迫力です。
オオジョウゴタケの写真