信州山里だより

2014-07-31

7月26日の山歩き


夏のきのこがだんだん勢揃いしてきました。
相変わらずタマゴタケがよく出ています。
特に幼菌は赤と白のコントラストと
可愛らしい姿にみとれてしまいます。



タマゴタケの幼菌20140730-1.jpg

 


タマゴタケ20140730-2.jpg

 

変わり種はキタマゴタケ。
タマゴタケには3兄弟あって
このキタマゴタケとチャタマゴタケがあり、
さしずめキタマゴタケは次男坊といったところでしょうか。

タマゴタケと同様おいしく食べられますが、これに似ている
タマゴタケモドキは猛毒なので気を付けなければなりません。



キタマゴタケ20140730-3.jpg

 

イグチ系のきのこも好調です。
ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、コガネヤマドリ......。



ヤマドリタケモドキ120140730-4.jpg

 

ヤマドリタケモドキ220140730-5.jpg

 

ヤマドリタケモドキ320140730-6.jpg

 

ヤマドリタケモドキ420140730-7.jpg

 

アカヤマドリ(直径20㎝)20140730-8.jpg

 

アカヤマドリの幼菌20140730-9.jpg

 

コガネヤマドリ20140730-10.jpg

 

カワリハツは例年に比べ出が悪いようです。



カワリハツ20140730-11.jpg

 

チチタケも出てきました。
通常はお盆頃からよく出ますが今年は早いのかも。
栃木県の県民食のような人気きのこです。



チチタケ20140730-12.jpg

 

 

2014-07-23

7月20日の山歩き



まだ出遅れているものもありますが、
本格的な夏きのこシーズンとなってきました。

梅雨時にも出るショウゲンジ。
秋の早めに出るきのこですが、
くせがなくおいしいきのことして人気があります。

珍しいキショウゲンジも採れました。



ショウゲンジ20140723-1.jpg

 

キショウゲンジ20140723-2.jpg

 

夏の典型的なきのこ、カワリハツ、アイタケは同じ仲間。
余り人気はないのですが、私としてはとても気に入っているきのこ。
長いシーズン採れるのもありがたい。



カワリハツ120140723-3.jpg

 

カワリハツ220140723-4.jpg

 

アイタケ20140723-5.jpg

 

夏の人気きのこの一つ、タマゴタケ。
有毒なきのこが多いテングタケの仲間ですが、
数少ない食べられるきのこです。
一見毒々しいですが、味はおだやかで洋風料理に向きます。



タマゴタケ20140723-6.jpg

 

夏の人気きのこの一大勢力は何と言ってもイグチの仲間。
形も大きさも申し分なく味も一級品です。
ポルチーニの仲間のヤマドリタケモドキやアカヤマドリ、
コガネヤマドリが採れました。


アカヤマドリ20140723-7.jpg

 

コガネヤマドリ20140723-8.jpg

 

ウスタケは以前は食用とされたり、
多少の毒があっても煮こぼせばOKと言われ食べられましたが、
今は完全に毒きのこの分類です。



ウスタケ20140723-9.jpg

 

きのこの愛好家にはきのこ採りときのこ撮りがいます。
後者に人気のあるのがハナオチバタケ。
その可憐な姿に心を奪われるようです。
エミール・ガレのスタンドランプに出てきそうな形ですね。



ハナオチバタケ20140723-10.jpg

 

 

2014-07-18

7月12日の山歩き

残雪のある深山から標高を下げて、
今日からは夏のきのこを中心に採っていきます。

まずはアンズタケです。
アンズのような甘い香りのするおいしいきのこで
フランスではジロールと呼ばれ大変人気があります。



アンズタケ20140712annzutake.JPG

 

次はヤマドリタケモドキです。
太い柄と立派な傘を持ったきのこで、
この仲間がイタリアではポルチーニ、フランスではセップと呼ばれ
最高級のきのことされています。

たっぷりのバターでソテーにするとたまらないおいしさです。



ヤマドリタケモドキ120140712yamadoritakemodoki1.JPG

 

 

ヤマドリタケモドキ220140712yamadoritakemodoki2.JPG

 

 

アカヤマドリもヤマドリタケモドキと同じイグチ科のきのこで
直径が20㎝にもなる立派なきのこで、
こちらもソテーがおすすめです。



アカヤマドリの幼菌20140712akayakadoriyoukin.JPG

 

 

最後はカワリハツ。
名前の通り傘の色が変化に富み、紫、ピンク、青、緑、オリーブ...と
とてもカラフルなきのこです。
ボソボソ感はありますが網焼にすると絶品です。


カワリハツ20140712kawarihatu.JPG

 

翌日の日曜日は善光寺表参道を中心として祇園祭屋台巡行がありました。
お囃子の音が街中にあふれ、屋台上では華麗な踊りが見られました。

このような伝統的な風情に浸っていると日本人のDNAを震わされます。
日本人に生まれて良かった。長野に生まれて良かったと思う一日でした。

我が問御所町でも23年ぶりに屋台を出しました。
私も一日屋台を引っ張っていました。

表参道周辺は坂が多く、下りの時は大変です。
ブレーキが付いていないので、
ロープを人間が引っ張って止めるしかないのです。
脚の筋肉はミシミシ言い、手の皮はすりむける一歩手前でした。



問御所町の屋台の写真120140713gionmaturi1.JPG

 

問御所町の屋台の写真220140713gionmaturi2.JPG

 

問御所町の屋台の写真320170713gionmaturi3.JPG

 

問御所町の屋台の写真4
20140713gionnmaturi4.JPG

 

 

 

2014-07-10

7月9日の山歩き

今日は奥に進めるかなと期待した谷は、
やはりまだ雪に閉ざされていました。

無念の写真を撮っていると
残雪の空洞から霧のような冷気が一気に吹き降ろして来ます。



雪に閉ざされた谷20140706yukinonokorusawa.JPG

 

 

一週間前の写真20140628yukiniumarutani.JPG

 


周辺はヤマウドやタマガワホトトギスも芽を出したばかりです。



ヤマウド20140706yamaudo.JPG

 

タマガワホトトギス20140706tamagawahototogisu.JPG

 

 

沢の行く手をはばむたくさんの倒木の中にナラタケも出ています。



ナラタケ120140706naratake1.JPG

 

ナラタケ220140706naratake2.JPG

 

しばらく前に遭遇したカエルの卵は
小さなオタマジャクシになっていました。



オタマジャクシ20140706otamajakusi.JPG

 

卵の時20140614kaerunotamagoappu.JPG

 

今年はどうやらこの谷の奥へは進めそうにありません。
なぜなら来週あたりから夏のきのこを求め
違う山に行きそうな気がするからです。

2014-07-02

6月28日の山歩き



根曲り竹とその他の山菜の両方を採るこの時期は
大変ハードな山歩きとなります。

まずは根曲り竹。
密生した竹藪の中をアクロバット的な体勢で採り続けていると
短時間でもとても疲れます。

ある程度採って重いリュックを背負って山を下りてくると
「もうこのまま家に帰ろう」感が強くなります。
そこで一息入れながらもう一度気合を入れ直して
違う山に向かいます。

目的の沢は今回もまだ雪で埋もれていました。
残念ながら奥に進むのはあきらめ、周辺で山菜を採りました。

ヤマウド、エラ、ミズナ、ユキザサ、ヤマソテツ、タマガワホトトギス
クロクモソウ、そしてこの時期のキノコ、ナラタケなどです。


雪に埋まった谷20140628yukiniumarutani.JPG

 


ヤマソテツ20140628yamasotetu.JPG

 

山野草もいろいろです。

ツクバネソウ20140628tukubanesou.JPG

 


ギンリョウソウ20140628ginryousou.JPG

 

テンナンショウ20140621tennanshou.JPG

 

ヤグルマソウに埋まる谷20140628yagurumasou.JPG