信州山里だより
2014-07-23
7月20日の山歩き
まだ出遅れているものもありますが、
本格的な夏きのこシーズンとなってきました。
梅雨時にも出るショウゲンジ。
秋の早めに出るきのこですが、
くせがなくおいしいきのことして人気があります。
珍しいキショウゲンジも採れました。
夏の典型的なきのこ、カワリハツ、アイタケは同じ仲間。
余り人気はないのですが、私としてはとても気に入っているきのこ。
長いシーズン採れるのもありがたい。
夏の人気きのこの一つ、タマゴタケ。
有毒なきのこが多いテングタケの仲間ですが、
数少ない食べられるきのこです。
一見毒々しいですが、味はおだやかで洋風料理に向きます。
夏の人気きのこの一大勢力は何と言ってもイグチの仲間。
形も大きさも申し分なく味も一級品です。
ポルチーニの仲間のヤマドリタケモドキやアカヤマドリ、
コガネヤマドリが採れました。
ウスタケは以前は食用とされたり、
多少の毒があっても煮こぼせばOKと言われ食べられましたが、
今は完全に毒きのこの分類です。
きのこの愛好家にはきのこ採りときのこ撮りがいます。
後者に人気のあるのがハナオチバタケ。
その可憐な姿に心を奪われるようです。
エミール・ガレのスタンドランプに出てきそうな形ですね。
2014-07-18
7月12日の山歩き
残雪のある深山から標高を下げて、
今日からは夏のきのこを中心に採っていきます。
まずはアンズタケです。
アンズのような甘い香りのするおいしいきのこで
フランスではジロールと呼ばれ大変人気があります。
次はヤマドリタケモドキです。
太い柄と立派な傘を持ったきのこで、
この仲間がイタリアではポルチーニ、フランスではセップと呼ばれ
最高級のきのことされています。
たっぷりのバターでソテーにするとたまらないおいしさです。
アカヤマドリもヤマドリタケモドキと同じイグチ科のきのこで
直径が20㎝にもなる立派なきのこで、
こちらもソテーがおすすめです。
最後はカワリハツ。
名前の通り傘の色が変化に富み、紫、ピンク、青、緑、オリーブ...と
とてもカラフルなきのこです。
ボソボソ感はありますが網焼にすると絶品です。
翌日の日曜日は善光寺表参道を中心として祇園祭屋台巡行がありました。
お囃子の音が街中にあふれ、屋台上では華麗な踊りが見られました。
このような伝統的な風情に浸っていると日本人のDNAを震わされます。
日本人に生まれて良かった。長野に生まれて良かったと思う一日でした。
我が問御所町でも23年ぶりに屋台を出しました。
私も一日屋台を引っ張っていました。
表参道周辺は坂が多く、下りの時は大変です。
ブレーキが付いていないので、
ロープを人間が引っ張って止めるしかないのです。
脚の筋肉はミシミシ言い、手の皮はすりむける一歩手前でした。
2014-07-10
7月9日の山歩き
2014-07-02
6月28日の山歩き
根曲り竹とその他の山菜の両方を採るこの時期は
大変ハードな山歩きとなります。
まずは根曲り竹。
密生した竹藪の中をアクロバット的な体勢で採り続けていると
短時間でもとても疲れます。
ある程度採って重いリュックを背負って山を下りてくると
「もうこのまま家に帰ろう」感が強くなります。
そこで一息入れながらもう一度気合を入れ直して
違う山に向かいます。
目的の沢は今回もまだ雪で埋もれていました。
残念ながら奥に進むのはあきらめ、周辺で山菜を採りました。
ヤマウド、エラ、ミズナ、ユキザサ、ヤマソテツ、タマガワホトトギス
クロクモソウ、そしてこの時期のキノコ、ナラタケなどです。
山野草もいろいろです。
2014-07-31
7月26日の山歩き
夏のきのこがだんだん勢揃いしてきました。
相変わらずタマゴタケがよく出ています。
特に幼菌は赤と白のコントラストと
可愛らしい姿にみとれてしまいます。
タマゴタケの幼菌
タマゴタケ
変わり種はキタマゴタケ。
タマゴタケには3兄弟あって
このキタマゴタケとチャタマゴタケがあり、
さしずめキタマゴタケは次男坊といったところでしょうか。
タマゴタケと同様おいしく食べられますが、これに似ている
タマゴタケモドキは猛毒なので気を付けなければなりません。
キタマゴタケ
イグチ系のきのこも好調です。
ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ、コガネヤマドリ......。
ヤマドリタケモドキ1
ヤマドリタケモドキ2
ヤマドリタケモドキ3
ヤマドリタケモドキ4
アカヤマドリ(直径20㎝)
アカヤマドリの幼菌
コガネヤマドリ
カワリハツは例年に比べ出が悪いようです。
カワリハツ
チチタケも出てきました。
通常はお盆頃からよく出ますが今年は早いのかも。
栃木県の県民食のような人気きのこです。
チチタケ