信州山里だより
2012-10-25
10月20,21日(土、日)のきのこ採り日記
2012-10-18
10月13日(土)のきのこ採り日記
最近長野市の中心市街地に熊が出て、JR長野駅のホームにまで
出没したという衝撃のニュースがありましたが、
北信濃の里山は熊の居住地化しているような気がしてなりません。
私の入る里山のいくつかも常に熊の生活の跡が見えます。
例えば、熊がどんぐりを食べたミズナラの枝が
地面にたくさん落ちています。
ミズナラの枝写真をよく見るとどんぐりの実だけを器用に食べ、はかまの部分は
残してあります。
あんなでかい図体でも結構器用に食べるものだと感心します。
そうかと思うと、これはなんでしょう。
ツチアケビ私が初めて薄暗い森の中で遠くからこれを見かけた時、
ウィンナソーセージがぶら下がっていると思いました。
何でこんな山奥にウィンナが......? 分かった!!
これは熊のワナだ! きっと近づくと何か仕組まれていて
熊を動けなくするんだ!と思いました。
じっと距離を置いて眺めていましたが、勇気を出して近づいてみて
初めて植物だと分かりました。
これはツチアケビと言って、ラン科の植物です。
夏場にいかにもランといった感じのゴージャスな花を咲かせますが
その実だったのです。
ツチアケビはナラタケの菌に寄生して生長するので、
この付近にナラタケが出る場合もあります。
ツチアケビの実を漬けた焼酎は精力剤になると聞いて
一度作って飲んでみましたが、濁ってしまいあまりおいしくなく
もちろん効果もなかったような気がします。
きのこの方は相変わらずカラマツ林が好調で
ジコボウ(ハナイグチ)、シロヌメリイグチ、キノボリイグチ
アミハナイグチなどが出ています。
ナラタケも本格的に出始めました。
2012-10-10
10月6,7,8日(土、日、月)のきのこ採り日記
三連チャンで山に入りました。カラマツ林は今までと様相激変!
至る所に強力ジコボウ軍団が出現していたのです。
ジコボウを始めとして、シロヌメリイグチ、キノボリイグチが
結構まとまって生えているのです。
キノボリイグチこんなことは初めての経験で9月の厳しいきのこ環境からすると、
まるで天国にいるようでした。
さらにその幸福感をアップしてくれたのはオオツガタケ。
オオツガタケきれいな黄土色をした大きくて、しっかりして、
とてもおいしいきのこ。
私が夢中なきのこアイドルの一つです。
一方雑木林の方はナラタケが本格的に出る素振り。
ナラタケナラタケは鍋や汁物にはかかせないおいしいきのこ。
他にも、イッポンカンコー、アカンボ、クリフウセンタケ、
アイシメジ、クロカワなどが出ていました。
2012-10-03
2012-10-31
10月27日(土)のきのこ採り日記
朝6時くらいから山に入ると、息が白くなり随分寒くなった
ものだと気候の変化の速さに驚かされます。
紅葉も本番となり、山の表情もとても優しいものになりました。
山の紅葉今年豊作だったイグチの仲間も最後の頑張りを見せていますが、
寒さのせいか、背を低くして縮こまって体を寄せ合って
健気に出ています。
ヌメリイグチ
シロヌメリイグチ
ジコボウ(ハナイグチ)もこの時期になるときれいな黄色のものが
増え、生えている姿は名前の通り花が咲いているように見えます。
ジコボウ秋の後半からが出番のチャナメツムタケ、ムキタケ、シモフリシメジも
順調のようです。
チャナメツムタケ
ムキタケ
シモフリシメジ
前半が絶不調だった今年のきのこ採りも後半の巻き返しで帳尻が
合ってきたようで、今年も幸せなきのこ採りができました。
山に感謝。きのこに感謝です。